麻布貼りの実際を見たいという話があり、見本として花弁鉢の作業を進めている。2枚目。
最初に全体に糊漆を渡す。
少しして裏底にまた糊漆を渡し、裏底を貼る。主に箆で押さえながら貼る。
1.側面は糊漆が吸収されている。
2.刷毛で糊漆を1セットで貼る予定の範囲に渡し直す。
3.入り隅の中心のところから貼り始める。
4.余分になる布の重なりを作る。
5.浮きができないよう、中央側から入り隅を順に貼っていく。
6.こちら側にも布の重なりを作り、ハサミで切り取ることになるが、重なり部分は前回とはずらす。
7.入り隅に少し浮きがあるように見えたので、捲り、貼り直す。
8.貼り終わった状態。私の場合は、下側の折り返し部分まで貼ることはない。
入り隅付近の修正(2009年10月末)
石膏の上においてある入り隅の形定規で、出過ぎのところを削った。
足りないところがあったので、細いラミー紐を下地で貼る。
定規で確かめて、余分なラミー紐を切り出し刀で削り取る。
一番上が形定規。
中央が、左から(各2個ずつ)内側の線用・中の線用・外側の線用
下が盛り上がりを作る定規で、左から内用・中用・外用
(使ってみて不都合だったので、盛り上がり用の、内用と中用を半分に切り分ける)
濃い色に見えるところが下地で形作り(直し)をしたところ
濃い色と反対の形の線定規を当てて、それに沿わせて盛り上がり定規で下地をつける。
盛り上がり用を半分に切り、無理なく付けられるようにする。
段差があまりないが一応高台付近。
円形にするため、ノミで削る。肘を支点にして、ノミ先が円形に動くようにした。
2009.11.7(土)
熱処理をすると裏側に膨らみが多数発生!
砥の粉を生漆で直接練る錆と3辺地を混ぜた下地とを混ぜた切り子地の漆分が少し強すぎたようだ。
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